こんにちは。上杉惠理子です。
突然ですが、山田ズーニーさんをご存知でしょうか。
山田ズーニーさんは、もともとベネッセで高校生向け小論文教材を作っていた方で、独立後、2000年から、ほぼ日(旧 ほぼ日刊イトイ新聞)で「おとなの小論文教室」という連載を書き続けてこられました。
文章表現のワークショップを子どもから大人まで幅広くされていて、代表作の『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』という本は、重版重ねて56刷という超ロングセラー…!!(すごすぎる…!!めっちゃおすすめの本です^^ )
今回、ほぼ日での連載からnoteにお引越しし、しかも有料のメンバーシップ化を選択されました。
山田ズーニーさんのnote
https://note.com/zoonie_8739
25年間ずっと原稿料なしの無料記事を書いてきたのを、1ヶ月500円の有料化にすることには本当に大きな勇気が要ったそうです。
でも思い切って初めてみたら、予想以上の読者さんがメンバーシップに申し込みがあり、その申し込んでくれた読者さん向けのイベントが昨日の会でした。
私は2005年頃からほぼ日での「おとなの小論文教室」を読む、ひとりの読者でした。まじで仕事ができなかった1社目時代、ズーニー先生の言葉にどれだけ救われたことか…
そして2010年、転職活動をしていたときに(この転職活動で星野リゾートに入社します)ズーニー先生の半年間のリアル講座に参加しました。転職活動をしていたときだったので、今後の人生で自分がやりたいことや目指すことを言葉にできるのではと期待しての参加でした。
それで卒業作品で、今後の人生、自分はどう生きていきたいのかを書こうとしたところ…
これが全く書けない…
手元のノートに単語を書きなぐるのだけど、言葉同士が磁石のように反発して文章になってくれませんでした。
ずっと書けなくて書けなくて… 締め切り迫ってさすがにもうやばいとふと思い立ち、それまで15年真剣に踊ってきたことを書き始めたら、かなりの文字数の作品が一夜で、一発で書けました。
「あなたには書く力がある」
「あなたには書くべきものがある」
ズーニー先生が講座でずっと伝えてくれていたことが、腑に落ちた瞬間でした。
あの講座の卒業作品で私は初めて、自分に中にあるものを表現する手応えと醍醐味を経験しました。あの書けなかったときの途方に暮れた感じ、書き切って椅子から滑り落ちそうになったあの感じを今でも覚えてる。
ズーニーさんにお会いしたのはその講座の翌年、ふたりでとあるイベントに行って、帰りにお鍋つついたのが最後。それからWEB上で連載を読むだけでした。
数週間前に、メンバーシップに申し込んだら先着でイベントに無料招待いただけると聞き、「是非とも!ズーニーさんに会える♪」と申し込みました。
軽い講演会かな〜と思っていたんですが、行ってみたら4時間がっつりの文章表現講座でしたっ!
まさに15年前、私が受講した半年講座のダイジェスト版。
15年ぶりのズーニー先生の講座は当時を思い出すものでした。
「あなたには書く力がある」というコアメッセージも、基本の教え方も変わらない。予め椅子に置いてあったワークシートを見て、「そうだ、これだこれだ」とすごく懐かしかった。
一方で、場づくりというか、参加者さんの導き方はさらに磨かれていた印象。実質3時間のワークで参加者さんは皆、ご自身の正直な「今伝えたい想い」を言葉にし、聴いてる人たちの心を揺さぶりまくっていた…!!
…すごい。見事でした。
私自身もまっさらな気持ちで、ものすごく集中して、800字程度の作品を手書きで書きました。 書けた時の納得感というか、解放感というかが、すごく気持ちよかった。
発表してくれた方の中には、やっと言葉にできたことだったのか、声も手も震わせていた方もいらっしゃいました。
思い返すと、山田ズーニーさんという人は、私が人生で初めて出会った【自身のオリジナルコンテンツで仕事をしている人】でした。
コンテンツは進化し続けなければいけない、と私はどこかで自分に迫ってきたけれど
本当に大切なことは変わらないし、変えなくていいんだ、とズーニーさんの15年前と変わらない講座を受けて感じました。
私の感想文のようなメルマガになっちゃいましたけど、今日はこの辺で^^
ズーニーさんの連載、おすすめです♪
特にこれは、みんなに関係する大事な問いだと思うのでシェアしておきます。
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Lesson1120生成AIには決してできないことhttps://www.1101.com/essay/2025-03-26.html
「プレゼントやお手紙はご遠慮ください」と事前に案内いただいていたので持って行けなかったけれど、次にお会いできる時は自分の本2冊と大好きなコーヒーを持って行きたいなと思ってます。
上杉惠理子