徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

音楽を人生と置き換えて/映画「そろそろ音楽をはじめようと思う」

こんばんは。上杉惠理子です。

これ、ブログに書いて良いのかなぁと思いつつ… 今日、パートナーが主演している映画を見てきました。

映画「そろそろ音楽をはじめようと思う」
https://sorohaji.com/

私は2023年年末に初めて公開されたときに見て、これを書いている2025年9月17日に一日上映会が実現し2回目を見てきました。

2023年に初めて見た日の朝、自分のメルマガでこんなことを書いていました。ちょっと長いですが、そのまま転記します。

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今日は、プライベートな話。

今夜、パートナーが主演している映画「そろそろ音楽をはじめようと思う」を見に行ってきます。

長くなるので、できるだけはしょって書くと…

この主演のDANさんとパートナーとしてお付き合いして1年半になります。彼はアコーディオン奏者であり、作曲をし歌も歌う人。

多くのミュージシャンがそうだったように、コロナ禍で仕事が全部なくなり、花屋さんの前で投げ銭ライブをしてまわっていました。

その花屋さんのひとつで、私は彼の演奏を偶然聴き、一目惚れならぬひと耳惚れ。

アコーディオンの重層的な音に包まれるのが心地よく、しかも私の大好きな美しいミュージカル音楽をたくさん弾いてくれる。

帰ってすぐに調べてSNSをフォローし、演奏を聴ける場所に足を運ぶようになりました。タイミングよく話す機会があり、デートしましょう!となり、付き合いだして1年半。

付き合いたいと言い出したのは私から。

しかも私、1回目のお返事を飲みすぎて覚えてなくて… 2回言ったのはネタです。。

彼には女性のファンも多いので、SNS上では私もただのファンのひとりにしていますが、機会あるごとにみんなに紹介しています^^ 

彼と最初に話したときから、聞いていたのがこの映画の話でした。

昔からのお友達 小野さんが映画が好きで、会社員勤めをしながら自主映画を撮る監督業がライフワークな人。

三作目はDANさんを撮りたいと小野監督から熱烈オファーがあり、みんなで撮影したのだそうです。

ですが「全部撮り終わっているのに、監督の編集が終わらない!!連絡がない!」と、初回のデートから映画の愚痴を聞かされていました笑

いやぁ、、でもさ、、メイキングの話を聞くと、ほんと映画って大変ですねっ!!

しかもスポンサーも何もない自主映画で、完成したのが奇跡だと思うわ、、

やっとやっと完成し、いろいろ映画祭にも出したりして、ついにこの12月10日から5日間 池袋の新文芸座で上映されることになりました。

和創塾 卒業生のなつむんは着物で初日に観に行ってくれて、サロン創のあややも圭ちゃんも観に行ってくれて… お忙しい中本当にありがとう〜〜!!

私は最終日前日、今夜観に行くのですが… ずっと小さなモヤモヤがあったんです。

映画の完成は本当に「おめでとう!!」とお祝いしたいし、ひとりでも多くの人に見てもらえるようと応援したい気持ちがある。

彼も監督も他に出演された皆さん、ロケ地になったお店… この映画をきっかけで新しい何かが起こりますようにと願わずにはいられません。

初日からSNSに上がってくる感想をずっとチェックして、楽しんでもらえる映画になってよかったと、勝手にホッとしてます(何も関わってないのに!笑)

でも、いざ、自分で観に行くとなると… 楽しみよりもモヤモヤ。。

なんなんだろうなーーーと探っていったら… あ、そうかと気づきました。

「私が見たい彼」ではない彼を見るのがイヤなんだ笑 

この映画、「半分実話」とコピーがある通り、半分というかほとんど実話。

小野監督に映画にしたいと思われるくらい、はちゃめちゃ…じゃなかった笑、魅力的な彼の人生が元ネタ。

飲みすぎて道で寝てたとか、喧嘩したとか、元彼女さんのところにヒモだったとか… 昔話はいろいろ聞いていますが、それ以上のエピソードが入っている作品だと想像しています。

私の今までの恋愛・パートナーシップでは自分に都合のいい、私が見たい相手を見て済んでいたところがあります。

私にとって都合の悪いところが見えてくると、乗り越えるのではなく、最後は別れる選択をしてきました。それもあって独身、バツなしなんだと思う。

ですが、当たり前ですけど、私の「こんな人がいいなー」が100%叶う相手なんていないわけです。

どんな人でも、私が見えているのは相手の一部。なんなら、私は私自身も全ては見えていないし、わかっていない。

人間はデコボコだらけでそれが魅力だとわかっていたつもりだけど、パートナーという近い相手のデコボコは受け入れるどころか、見ることもできずにきてしまった。

相手のデコボコを見ることがイヤだった。怖かった。

楽しく過ごせるとこだけ見たかった。けど、今回はそれで済まないんだな。

しかも、映画ですよ。

パートナーの知らざる面や見たくない面を、2時間超の長編映画で見ることになる。。

こんなことある? 今まで目を逸らし続けたツケ??

ちょープライベートネタにも関わらず、お読みくださりありがとうございました。

メルマガに書いてだいぶすっきり落ち着いたので

気合入れて行ってきます笑

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これが2年前のメルマガ。

気合入れて見に行ったのがなつかしい笑 というか、こんな「ど」プライベートをメルマガに書く私って…笑

映画を見た感想は「何を心配してたんだ私!?」と思うくらい良い映画でした。喧嘩して殴り合うシーンとか、ベッドシーンとかも全然無かった!!

「私が見たくない彼」は映画にもおらず。ほんっといつもの彼でした笑 カメラの前で あんなにナチュラルにできる!?というくらい、いつも通り。

人生、うまくいかないこともいっぱいあって切ないお話ではあるのですが(途中泣いちゃった)、監督も主役も出てくる人みんな音楽(とお酒w)が大好きで、映画の根底に優しさがゆったりと流れていました。

コレを書いている今日、2年ぶりに2回目で見てきました。

1回目のような気合はなく(ストーリーわかってるからね^^)リラックスして細かなところにも目をくばりながら、そしてこだわりの音楽に浸りながら見てきました。

俳優経験の無い、監督と主演のお友達が多数出演している中(それでもみなさん素敵!)ヒロイン役を林田麻里さんが各所でご活躍の俳優さんで、この映画をしっかり下支えされています。麻里さん演じる あっきがもう切なくて、、!!ううううう!涙

実は2年前にこの映画『そろそろ音楽をはじめようと思う』を見て(もちろん他にもキッカケはあったと思うけど)、本当に自分の音楽を再開した方もいるんです。

「音楽」を「人生」に置き換えても良いと思う。

そろそろ本当に、自分の人生をはじめようと思う。そう感じている人の背中を押す映画だなと思います。

また上映される機会があると良いなぁ〜〜その時はもっと事前に、私も宣伝活動を応援したいと思います^^

DANさんとも出会ってもう4年目。月日が流れるのは早いものです。たまにはお酒抜きでちゃんと話そうと思ったわ。

お読みくださりありがとうございます。

上杉惠理子