こんにちは!
上杉 惠理子です。
あなたが今日着ている服は、どこでどうやってつくられたものでしょうか?
突然、こんな質問しようと思ったのは、この方のご講演をお聞きしたからです。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス 創設者理事 鬼丸昌也さんです。
テラ・ルネッサンスは16年前、当時、大学生だった鬼丸さんがカンボジアの地雷撤去作業の現場を見たことをキッカケに設立。
今はカンボジア、ラオスの地雷撤去支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の自立支援をされています。
▼テラ・ルネッサンスについて詳しくはこちらから
https://www.terra-r.jp
講演では、普通の大学生だった鬼丸さんが世界規模の社会課題にどう向き合い、ゼロから16年活動を続けてきたのかをお話くださいました。
特に、中央アフリカのコンゴは、20年にわたる内戦が続いており多くの子どもたちが誘拐され、兵士にされています。
18歳以下の子どもが軍隊に誘拐され、自分の村を襲うように強要され(そうすることで帰る場所を失くすため)、アルコールや薬物漬けにされ(恐怖心を感じないようにするため)、前線に立たされるのです。
なんて、悲惨な…ありえない…と私も思いました。
ですが、このコンゴの内戦の大きな原因は、私たちが普段使っている携帯電話やパソコン等に欠かせない希少金属レア・メタル「タンタル」の産地だからなのです。
その利権欲しさに周辺国、そして先進国が、文字通り火に油を注いできたのです。
レア・メタルがあるから内戦になる。
そのレア・メタルを使うのは誰?
私たち。
いや、「私」なんだ。
この現実を認めることはとても重いこと。勇気がいること。
鬼丸さんご自身も深く深く、考えたそうです。
自分もコンゴの内戦の当事者だと、ほんの少し勇気を持って認めることが次の行動に繋がる。
一人一人の「微力」は決して「無力」ではない。
鬼丸さんのお話は、私に真に行動する勇気を与えてくださいました。
アジアはまだしも、アフリカ、と聞くとはるか遠い国のように感じるかもしれません。
鬼丸さんってどんな特別な人なんだ!?と思うかもしれません。
が、鬼丸さんは私にとっては年齢で言えば一つ上、
しかも鬼丸さんは、英語が話せない方です。
全然特別ではない方です。ただ、とにかく行動が違った方です。
実は、私も学生時代、国際開発の仕事に興味を持った時期があります。
同じゼミの仲間たちは長期休みにカンボジアやベトナム、アジア各国に行っていたのですが、私は遠いからこそアフリカに行ってみたくなりました。
学生時代にケニア、エチオピアとアフリカの大地を踏み多くの方とお話しました。
ですが私は彼の地で自分に何ができるのか、わからずに帰ってきました。
私が行ったエリアは紛争のない場所でしたが、この地をずっと歩いていくと…紛争地域にぶつかるんだと不思議な感覚を持ったことを覚えています。
ほぼ同年代の鬼丸さんが、こうしてご自身のできることを見つけその活動を継続し、広げてこられたことに心から尊敬の思いです。むしろ、のこのこ帰ってきた自分との差に…正直愕然としました。
私は今和装イメージコンサルタントとしてシゴトをしていますが、全くアフリカの人たちと関係のないシゴトかというとそうではないと思っています。
きものは、きちんと作られたものであれば何で、どのように作られてきたのかちゃんと追いかけることができます。しかも、何十年も持つ耐久性もあり
とてもエコロジーな衣装です。きものの存在は、ファストファッション全盛の世界の「衣」の現実に風穴を開ける、と思っています。
ちょっと想像力を広げてみたら、私たちは世界とのつながりの中で生きていることがわかります。そんな世界との繋がりを感じながら、何を着て、何を食べて、何を使って生きていくか、選択していきたいと思うのです。
上杉 惠理子
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