上杉惠理子のこと

1冊目の本に込めた裏テーマ/登場人物のモデルは私の父です

こんにちは。
上杉 恵理子です。

2019年4月に出版した私の1冊目の本、『弱者でも勝てるモノの売り方お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門』上杉惠理子著 ぱる出版

発売当初からたくさんの書店さんで扱っていただき、2年近く経った今もマーケティングの棚に置いていただいています。

この本の一番の特徴は、ストーリー仕立て。

閉店危機の喫茶店新米店主のエミちゃんがマーケティングを勉強して実践しながらお店を復活させていくストーリーです。

その喫茶店は学校の先生だったエミのおじいちゃんが早期退職をして始めた喫茶店。おじいちゃんが急に亡くなってしまい閉店危機に陥ってしまったのでした。

エミちゃんは無事に喫茶店を復活できるのでしょうか!?

実は、このエミのおじいちゃんにはモデルがいまして…私の父です。

2018年夏、ぱる出版の編集担当 荒川さんから「マーケティングの本を書いてほしいんです。できれば身近な事例でたい焼き屋さんとか、コーヒー屋さんとかを舞台にしたストーリー仕立てで、間にマーケティングのメソッドを紹介していく本で…」と今回の出版企画のお話をいただきました。

おもしろそうだけどストーリーと言っても、私、小説書くなんて苦手だし…どうしたもんかな。。。と最初は思いました。

そのときにふと思いついたことが、父をモデルにすることでした。

私の父は東京・墨田の町工場の次男坊。大学を出て英語の先生をしていました。近年稀に見る雷親父で怒ると恐ろしい人でしたが、子どもの教育にも熱心でとても多趣味な人でした。

サイクリング、山登り。料理も好き、お酒も好き。そして、クラシック音楽が好き

今も父の書斎には大きなスピーカーとレコードプレーヤー、当時貴重だったらしい自慢のCDプレーヤー、そして大量のレコードとCDたち…それらが全部残っています。

そんな父の口ぐせは…

「大学を卒業したら、とっとと家を出ろ。俺とお母さんのふたりで旅行に行ったりのんびり暮らすんだ」

「俺の葬式に坊さんは呼ばなくていい。ワーグナーのオペラをかけてくれ」

「住宅ローンが終わったら教師は辞めて好きな食材で定食屋をやるんだ」

でした。

ですが、父は2002年52歳になる年の春に、大動脈解離という心臓の病気で倒れ翌日緊急入院、緊急手術を受けました。そして半年間、意識があるのかないのかわからない状態で過ごし、その年の9月23日に亡くなりました。

お葬式には生徒さんや同僚の先生方など、本当にたくさんの方がいらしてくださいました。

昨年2018年、無事に17回忌の法要を終えましたが、今も毎年、うちにお歳暮を贈ってくださる父の教え子さんのお母様もいらっしゃいます。

私の父は本当に好きなことをいろいろやっていた人でしたが、いつも定食屋の話を聞いていたので今も思うんです。

もっと生きて、もっとやりたかったことがあっただろうな、と。

そう思うといつも胸がチクリとします。

定食屋さんじゃないけれど、喫茶店は結構、近いから父もやりたがるかなと笑

父が52歳で亡くなったのではなく52歳で早期退職をして喫茶店をやっていたら、という設定にしました。

父は空の上で読んでくれたかな笑 なんて思っていることやら笑

だからこの本の裏テーマはこれ。

「人生やりたいことは迷わずやろう!!」

人生は有限。必ず終わりが来る。そしてその終わりがいつ来るのかは
誰にもわからない。

だから本当にやりたいことは今、やろう。

これた父が私に、教えてくれた大事なことの一つです。

このマーケティング本がお読みくださった方の夢の実現を後押しすることができたらとてもとても嬉しいです。


上杉 惠理子


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