こんにちは。上杉恵理子です。
今年2023年のGWは、新幹線の予約もコロナ前並に戻っているというニュースが嬉しかった4月の後半。こちらの舞台を観に、新宿シアタートップスに行ってきました
ゴツプロ!presents 「ブロッケン」
https://52pro.info/projects/brocken/
すんごくよかった…!!
どれくらいよかったかというと、前々からチケットを取っていただいていた26日水曜日の午後に観て、もう一回、28日金曜日の夜に二度目を観に行ったほど!!
同じ舞台を二度観るって、最高の贅沢!!
劇団ゴツプロ!の舞台を観るのは、昨年5月の「十二人の怒れる男」から二度目です。
そのときのブログがこちら
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お話がおもしろかったのはもちろん、役者さん皆さんほんと素晴らしくて… !!次もぜひ観たいと思っていたのでした^^
その流れで、今回のブロッケン。
4月30日に無事、大千秋楽を迎えられたので、
ネタバレ含めて以下書きます!
再演まで待ちたい方はここで閉じてくださいね^^
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大丈夫ですか?^^
まずはあらすじから。どんなお話かというと…
若乃花と貴乃花の兄弟対決を夢中で見ていた若かりし頃、「兄貴は強いんじゃ」と兄が弟を投げ飛ばすと、「兄ちゃんやっぱかっこええな」と弟が言う。
関西で生まれた兄の中野智樹(塚原大助)と弟の修司(高畑裕太)は、叔父の井川元太(有薗芳記)に男 手一つで育てられた。
人生を気合のみで生きる智樹は、歳下上司の藤本秀夫(泉知束)と謝りに行った取引先で相手の理不尽な態度に我慢がならない性格で、出世に縁がない。一方で、修司は元太の会社に就職するが、社会に消費されたくないと、周囲の期待に反して辞めてしまう。
同じ頃、智樹と二人で暮らしていた娘の真帆(前田悠雅)は独立して家を出ていくことに。部屋が決まるまでの間、智樹の元妻で母の桧山美奈(岩瀬顕子)と9年ぶりに一緒に暮らし始める。
それぞれの関係が変化していく中、ある事故をきっかけに、智樹は自分たちの問題を解決しようと奮闘する。
シアターテイメントニュースより https://theatertainment.jp/japanese-play/115281/
2023年の今、どこかで起こっていそうな、大人の兄弟関係、親子関係、父娘関係、夫婦関係がぎゅぎゅぎゅっと詰まった物語。
2023年の今、どこかで誰かが悩んでいそうな「何者かになりたかったけど何者にもなれていない自分」とどう向き合うかという物語。
なのだけど、6人の登場人物それぞれが個性強すぎるし、アナログな演出がおもしろいわで、唯一無二の舞台になっていました。
特に、人生を気合いのみで生きる主人公 中野智樹が、暑苦しいことなんの!!
『十二人の怒れる男』ではクールでかっこよかった、ゴツプロ!主宰で主演の塚原大助さんが、このめちゃくちゃ暑苦しい四十男を熱演…!
「世の中全てを敵に回す覚悟じゃーーーー!!」
「正しさより、明るさじゃーーーー!!」
などなど、ものすごいエネルギー量で、暑苦しいけどグッとくる台詞が続きます。
そして、娘の真帆役の前田さんが細くて可愛いのに負けていない!!ものすごいエネルギー量で、父 中野智樹をどついていく…!
物語の最後、塚原さん演じる中野が、弟くんに「(新宿の)花園神社に朝6時に待つ」と対決を挑みます。
ガタイの良い弟に勝つため、中野は3日前から特訓開始!
娘の真帆が竹刀を振り回す鬼監督役、年下上司の藤本にタックル練習の相手役。
容赦無く、中野がタックルして、サンドバックを持った藤本が吹っ飛ばされるという身体張りまくりのシーンには、周りのお客さんと一緒に大爆笑させていただきました^^
そして最後の決戦は相撲勝負だったので、中野がなんと、
紺のまわし姿で登場…!!
ほぼ裸体で、ラストの長台詞から決戦へ!!
さらにカーテンコールまで、まわし姿…!!
びっくりした…!!役者さんの身の晒しレベルに、圧倒されてしまった…
演劇の真髄って、脚本の言葉にのせる感情、さらにはエネルギーなんだと、今回のブロッケンを観て本当に思った。
舞台からの暑苦しすぎるエネルギーを浴びて、ほんと元気になりました^^
あ、関西出身の設定なので、台詞はガッツリ関西弁なのだけど、舞台はなぜか新宿というのもおもしろかったな笑
一回目の観劇はとにかく圧倒されっぱなしでしたが、二回目は台詞を丁寧に聴くことができた気がします。また、二回目は同じように複数回目のお客さんが多くいた印象で、皆さんと一緒にたくさん笑いました^^
二度観劇できて本当によかった!なんならもう一回、観たかった!!
ブロッケンになぜこんなにハマったのか…と考えると、自分を生きる姿を見れたからじゃないかと思う。
主人公たちと同じように、私もずっと何者かになりたかったし、大人になったら何者かになるんだと思ってた。
数年前にそれこそ逃げるような経験をして、今はもうこの凸凹だらけの上杉惠理子という人間を生きるしかないんだなと思ってる。
でも自分を生きるってどういうことか、意外と終わりなき問いです。
主人公の中野も、弟くんも「何者かになりたかった、でも…」と心情を吐露します。
それに対して娘の真帆が、怒鳴りつけます。
「こっちはあんたら夫婦の娘を必死でやってるんだ
お前も死ぬ気で親父やれよ、ボケがぁああああ〜〜〜!!!」
ブロッケンは、自分を生きる覚悟はこういう状態だ、決めるってこういう状態なんだと感じさせてくれた舞台でした。
中野が自分を生きる姿は結構アホで、時代遅れで、弟にも娘にも元嫁にも年下上司にも突っ込まれまくっているのだけど、第三者として見るとめちゃくちゃうらやましい。
カッコ悪いんだけど、しかたないじゃん、カッコいい人間なんていないんだ。
何が言いたかったかというと、私自身もまだまだカッコつけてんなーーーと。カッコつけたら、自分で生きることはできないんだ。
というわけで、自分に檄飛ばしながら帰りました。
いいかげん、諦めろやぁあああ
カッコつけてんで、死ぬ気でお前を生きろや、ぼけえええええ!!!
水曜日の回は、終演後に撮影OKのアフタートークショーもありました^^ お疲れのところ… 舞台裏をたくさんシェアくださって、本当にありがとうございました。
また、今回は終演後に客席で役者さんとの面会も行われ、塚原さんに直接、ご挨拶ができて光栄でした^^
こうして役者さんにお会いできるのは、コロナ後初めてだったなぁ〜
ゴツプロ!は今度の8月末から、下北沢の本多劇場で本公演を行うとのこと。次も絶対に観に行くんだーーー🎵
塚原さんや皆さんが、次の舞台ではどんなお役をされるのかも、めちゃくちゃ楽しみです^^ 同じ劇団を見続ける楽しみも大きいよね〜〜
素晴らしい舞台をありがとうございました!!
上杉惠理子
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