こんにちは。上杉惠理子です。
2024年1月12日。6年間一緒に暮らしてきた、黒パグ姫ちゅらが旅立ちました。
犬と暮らすのが初めてで、お見送りも全て初めての経験。そんな中、動物の訪問火葬専門会社 ペットのおくりびと天寿さんと出会い、最後にかけがえのない時間を過ごすことができました。
これから大事な家族を見送ることになる方に、少しでもお役に立てればと思い、この記事ではちゅらこの魂が旅立ち、お骨になって帰ってくるまでのお話を書きたいと思います。
動物の葬儀、どの会社に頼む?
「私の夢は、いつか来るその日、あなたを私の腕の中で見送ること」
という私のかねてからの願いを叶え、ちゅらが旅立ったのが1月12日夕方16時半頃でした。
ちゅらとふたりきり、しばらく思う存分泣いた後、まだやることがあると気づきます。お骨にしてあげなければいけない。
ちょうど数週間前、愛犬を訪問火葬で見送った方のSNS投稿を読んでいました。
車のバンの中に炉を用意して、家まで来てくれて、その子だけを火葬してくれるサービスがある。
車も運転できない私は、これしかないなと「動物+訪問火葬+地名」でGoogle検索。そこで出会ったのがペットのおくりびと天寿さんでした。
ペットのおくりびと 天寿
https://pet-tenju.com/
大事なちゅらこをお骨にしていただく会社さんを選ぶのに、ご紹介ではなくHPだけで判断して大丈夫か、正直不安もありましたが、
- 亡くなったらまずやるべきことをわかりやすく文章と動画で説明してくれていた
(見る人の本当に必要なニーズに応えている) - 社長さんがお名前・お顔写真有りで、会社理念を語っている
- サービスの中身が細かく記載されている
- ブログ記事が更新されている
- クチコミ(特にGoogle My Business)のご感想から、信頼ができる
というマーケティング的視点から(職業病…笑)この会社さんなら大丈夫と判断し、LINEで問い合わせました。
その間に「すぐやるべきこと」を見て、ぬるま湯で濡らしたタオルでちゅらの身体を拭き、お気に入りだった座布団とタオルの上に寝かせ、布で包んだ保冷剤をお腹や頭の上に当てました。
ほどなくして天寿さんの代表 神農さんがご返信をくださり、電話で日程を調整しました。私の仕事の予定と、立ち合いたい実家の家族の予定も確認して、2日後の14日の午後15時にお約束しました。
なお、3日後の月曜日だと、冬でも保冷剤を当てていても身体の状態が心配なので日曜日が良いと神農さんにアドバイスいただきました。
結果、2日後の日曜日にしてよかったです。身体の状態を綺麗に保つためにも、暖房は消してくださいとのこと。ちゅらこを別の部屋にひとりにはしたくないし、でも私には部屋は寒い苦笑。厚着をして二夜を過ごしました。
綺麗な状態で無事に見送ることができて、本当によかったです。
旅立ちに持たせたいものを用意する
土曜日は私は朝からZOOMで講座の予定だったので、ちゅらこはそのままソファの上で寝て待っていてくれました。
終わってからお花屋さんへ行き、最後のお布団の上に一緒に飾ってあげる用のお花を購入しました。原色が似合うちゅらこに、赤や黄色のガーベラに白いカーネーションなど多めに選びました。
何か私の匂いがするものを一緒に持たせてあげたいと思い、20年近く使ってきた緑のストールをかけて、持たせることにしました。大学時代に仲の良い友人がギリシャ土産に買ってきてくれたもので、ずーっと使い込んで柔らかくなったコットンのもの。手放す機会を逃してきましたが、このためだったのだなと思いました。
また、家族写真を入れてあげるのも良い、と聞いたので、実家の家族とみんなで撮った数少ない写真を探して印刷。ちゅらこへの手書きのお手紙も入れました。
冷たくなってしまったけれど、ほっぺの柔らかさや毛並みの気持ちよさは変わらずで、忘れないようにといっぱいいっぱい撫でて過ごしました。夜眠るときはベッドに移動していつも通り添い寝。それも幸せな時間でした。
お見送りへ
1月14日日曜日、15時。お約束通り、天寿の神農さんがお越しくださいました。
お見送りには私と実家から来てくれた母、そしてちゅらこを可愛がってくれたシェアメイトのゆみちゃんカップルが同席してくれました。
葬儀場ではなく、一緒に過ごしたお家で、神農さんのお導きに沿ってゆっくりと旅立ちの準備をさせていただきました。
ご用意くださった真っ白なお布団にちゅらの肉体を寝かせて
木製のお位牌に名前を書いて
肉球スタンプを押して(足裏に直接インクはつかない方法で行ってくださいました^^)
ちょこっと毛を切って、手元に残して
みんなでおしぼりで身体をお清めして
みんなで末期のお水をあげて
みんなでお線香をあげて
お布団ごと移動用のカゴに乗せて、用意していたお花をひとつずつ飾っていきました。
準備ができたところで、外に停めていた車へ。
寒い風が吹いていましたが、急かされることなどなく、ゆっくりさせてくださいました。炉に入って扉が閉まるまで、ちゃんと見送ることができました。
母が持ってきてくれた、リンゴと柿も一個ずつ丸ごと持って行きました。果物、大好きだったものね^^
ちゅらこ、大好きよ。ありがとう。
お骨と向き合う拾骨の時間
そして2時間後、神農さんとお骨が戻ってきました。
16時頃に車が出発して、安全なところで火葬をして、冷やして、大きなお骨を分けて並べてお持ちくださいました。頭蓋骨、肩甲骨、喉仏、足、肋骨、骨盤、そして背骨は頸椎から腰椎まで順番に、綺麗に並べてくださいました。
出発して2時間もかかるのか…と当初思ったのですが、ここまで行っていただけたのなら納得!
シニアですし投薬治療もしていたので、どれくらいお骨が残るのかなと思っていたので、こんなにしっかり綺麗に残るとは嬉しい驚きでした。
さらにお家に戻ってきてから、細かなお骨もわかるものを並べてくださいました。
こちらの下の写真の左側、縦に並んでいるのはしっぽのお骨。その左は爪と指。かわいいなぁ〜^^ お骨になってもかわいいコ❤︎
骨は焼けてなくなることがないので、生きていたときからこの大きさでこの厚さなのだそうです。肩甲骨など薄くて割れそうで!これで生きていたんですよね。すごいなぁ。身体ってすごい。
分けた後は、ご用意くださった骨壷に納骨。最初はお箸を使って入れていきましたが、「手でも大丈夫ですよ」と言っていただき、ほとんど素手でひとつひとつおさめていきました。
この火葬後に骨壷に入れるお骨上げは、スタッフ=神農さんが行って渡してくれるパターンと、親族=私たちが行うパターンがあります。価格は上がるのですが、自分たちで行う親族のお骨上げにして本当によかったと思います。
お見送りをしたときはほんと涙がブワッと出てきて悲しい気持ちだったのですが、お骨になって帰ってきて、ひとつひとつお骨に触れているうちに、なんだか落ち着いてくる気がしました。がんばったね、お疲れ様、という想いでいっぱいになりました。
神農さんも「拾骨はご自身で行っていただくのがおすすめです。その方がペットロスになりにくいです」とおっしゃっていました。
合同葬という方法もありますけれど、個別火葬でお骨上げまで自分たちでさせてもらえて本当によかったです^^
全て終わって、神農さんがお帰りになられたのはもう19時半をまわった頃でした。1日多くても3件しかできない、とおっしゃっていたのも納得です。
お会計もHP記載のご料金から何も増えることなく、最後に現金でお支払いさせていただきました。業界最安値ではないけれど、高過ぎることもない。ここまでしていただけて、十分すぎる金額だと思っています。天寿さんにお願いして、本当によかった。
数日後、火葬証明書とメモリアルの写真立てなどをお送りくださいました。最後まで本当にありがとうございました。
2月29日の四十九日まで
そしてこれを書いているのは、お骨になって約10日後。
お世話になったサロンや動物病院さんや、お友達からお花をたくさんいただきました。2月29日の49日までは魂がお部屋周りでウロウロしているそうで、ちゅらこはお花に囲まれ、ぬくぬく過ごしている気がします。私も生きたお花たちの美しさと存在感に、とても癒されています。
お花を贈ってくださった皆様、本当にありがとうございます^^
お骨をどうするかについても、神農さんがアドバイスくださいました。
お骨は家に置いておかず、四十九日前後に散骨または納骨するのがおすすめ、とのこと。
この事業を始めるにあたり、何人ものお坊さんとお話ししたそうで、人間と暮らす犬や猫は次は人間になる可能性が高いという考えがあるそうです。ですが、私たちが大事に大事にお骨を持っていると、こちらに引っ張られて、自分から来世に進まなくなっちゃうそう。
それくらい骨は強いのです、とのこと。
そういえば…ちゅらこは、他の犬と仲良くできず苦笑、自分を犬と思ってないんじゃないか?と思うことがよくありました。また、特に最後のほうは、私が飲むビールや日本酒に興味津々!!指につけて舐めさせてあげると、前のめりでぺろぺろしていました^^
…確かに、ちゅらこは次、人間としてうまれてきそう。しかもお酒好きで^^
ということで、これから四十九日に向けて散骨の準備をしていこうと思います。それまでは冬晴れの日差しをたっぷり浴びながら、一緒にぬくぬく過ごします。
最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。
犬も猫も人も…全ての命が幸せに天寿を全うできることを心から祈っています。
上杉惠理子
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