徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

舞台だから起こる対話/『ソラニテ』観劇レポ

こんにちは。上杉惠理子です。

さすがにそろそろ、本気で桜の開花が待ち遠しい2024年3月27日。

ゴツプロ!Presents/ブロッケンVer.2
塚原大助さんと佐藤達さんの二人芝居
『ソラニテ』千秋楽を観劇してきました。

ゲキラブアプリで席指定で購入したところ、
最前列中央 A-5が空いていたので、遠慮なく予約。
前回の『熱海殺人事件』に続けての最前列!

劇場は下北沢駅からすぐのOFF・OFFシアター。
私は中に入るのは初めての劇場でした。
70席の小劇場で、お客さんの息遣いも全部芝居の一部になってしまうサイズ。

全てが見えて、全て聞こえるお席でした。

開演前の前説に、脚本・演出を手がけた高橋広大さんが立たれました。
「皆様がソラニテでお迎えする最後のお客様です」
という言葉を聞いただけで、うるっとしてしまった…!

塚原大助さん演じる、東京で暮らす「まーくん」と
佐藤 達さん演じる、故郷に残って暮らす「とーる」が
35年ぶりに故郷で再会し、35年前の事件のことを語り合うお話。

「何かひとつ、捨てられるなら、何を捨てたい?」

「記憶は、二人の間にあるんだ」

「責任は取るものではなく、取りたいんだ」

セリフの言葉が美しく、ところどころで大切な問いを投げかけてくれました。

うーん、台本も買ってくればよかった!!

着物のお手入れでお世話になっている、きものおたすけくらぶ 富田社長のご縁で
塚原大助さんの舞台を観るようになって、今回のソラニテで5回目。

パワフルで喧嘩っ早いお役目が多い印象ですが、
「まーくん」は優しく穏やかな中年男性で、こちらの方が素の塚原さんに近いのかなと感じました。

大助さんもかなり泣いていましたが
最後、涙と鼻水だらだらで折り紙を折り続ける達さんの姿に、こちらまで涙が…!!

こんな濃厚な対話は、
リアルでは起こらないかもしれない。


「いい歳した男」二人が折り紙折りながら号泣なんて
現実世界ではありえないかもしれない。

でも、とても大切な対話だった。

舞台上で展開される
傷をえぐりあってでも
本質に辿り着こうとする対話は、

観る私たちに、もっと相手にぶつかっていけ!と
身体を張って伝えてくれる気がする。

それが、演劇の力、なのかな。

終演後のお見送りで、 劇中で使った折鶴を
塚原さんが 一つずつ配ってくださいました。
千秋楽のお楽しみですね^^

1時間15分。
ものすごく良い時間でした。
ありがとうございました。

6月にはゴツプロの第9回本公演!
『無頼の女房』本多劇場
今から楽しみで、初日のチケットを取りました^^

こうして好きな劇団あることが嬉しいです♪

上杉惠理子


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