こんにちは。上杉惠理子です。
今日は今読んでいる本のお話。こちらの本がとてもおもしろかったのでご紹介です。
『ドラえもんを本気でつくる』大澤正彦 著 PHP新書
著者の大澤さんを知ったのは、朝聞いている情報番組 TOKYO MX「堀潤のモーニングフラッグ」にコメンテイターとして出演されたのがキッカケ。
AIや先進技術を駆使し、ドラえもんを本気でつくろうと研究されている、情報工学の若き研究者です。
ともにドラえもんをつくる 大澤研究室HP
https://osawa-lab.com/
超文系脳な私は、AIとか最先端技術は自分とは別世界なもの/理解できないもの、と思っていたところがあります。
でも大澤さんの話を聞いて、ドラえもんキッカケならAIの世界もおもしろいかも、と思ったんですよね。私もドラえもん好きだったもの〜^^
で。この本、AIの技術開発の歴史にもまとめてくれていて、超文系な私でもAIが掴みやすくなっています。
まだ読み途中なのですが、昨日読んでいたところで、すごくおもしろくて「ハッ!!!」となったところをご紹介させてください。
それは、ゴミ拾いロボットの開発事例。
スーパーや商業施設でゴミを拾い集めてくれるロボットがあったら便利ですよね♪ では実際に、ゴミ拾いロボットを作ろうとしたとき、一番の課題は何だと思いますか?
技術的な難しさもあるのですが、
一番の課題は、周りのお客さんにいじめられちゃうことなんだそうです。
確実にゴミを認識して、ゴミを拾って回収する…という完璧な動作をするロボットがいると、邪魔者扱いをしたり、道を塞いだり、叩いたり…と人にいじめられる可能性が高いのだそうです。
実際、人による「ロボットいじめ」は一つの研究分野になっている。せっかく苦労して作ったロボットが、人間に邪魔者扱いされいじめられて使えない、そんな結果になりかねない。
そんな課題に対して一つ登場したのが、ゴミを拾わないゴミ拾いロボット。
このロボットの研究をされている豊橋技術科学大学 岡田先生の記事
https://www.nippon.com/ja/views/b00902/
ゴミ箱型で底についた車輪で動き、センサーでゴミを見つけると、その前でモゾモゾ動くのだそうです。それを見た人が「助けてあげよう」という気持ちになって、ゴミを拾って箱に入れてくれる。
アームでゴミを拾って…という自分でゴミを拾うロボットよりも技術的にもずっと簡単に作れて、お店をきれいにするという課題は達成される。
ロボットがあまりにも優秀だといじめられるのに対して、ちょっとバカなところがあると、みんなが助けてくれる。ロボットを賢くつくることだけが、必ずしも問題解決につながるわけではないのです。
『ドラえもんを本気でつくる』 大澤正彦 著 84ページ
これを読んで、へぇ〜〜〜!!と思って。
ほんっと、人間でもロボットでも、完璧ではないから愛されるのですねぇ。
しかも欠点があることで、協力する行動が生まれ、問題が解決していく。
深い…!!
AIやロボット研究って技術的なことばかりやっているのかと思ったら、コミュニケーションや人間の感情についてもものすごく研究する分野なのですね。しかも、AIの技術は確実に進み、確実に自分たちの生活に入ってくる。
それなら、文系で苦手だから私とは別世界と拒絶せずに、できる範囲で本を読んだり話を聞いたり触れ続けてみたいなと思いました。
別世界だと思っていたことに触れると、自分の世界が広がりますものね。
これをお読みのあなたは、別世界だと思っていたことに触れた出来事はありますか?^^
それではまた!
上杉惠理子
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