徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

10年続けることで見えること〜第100回マザーハウスカレッジに参加しました

こんにちは!
上杉惠理子です。

今日は私の大好きなバッグの会社さんのお話。

私、学生時代の頃から、バッグがものすごく好きでした。
服よりもバッグの方が欲しくなるタイプ。服よりもバッグの方に目が行き、「バッグ素敵ですね」と言うタイプ。

今でもそのバッグフェチは変わらないのですが、私が普段愛用するバッグは2009年からこちらで購入しています。

MOTHERHOUSE
https://www.mother-house.jp/

MOTHERHOUSE マザーハウスは”途上国から世界に通用するブランドをつくる”というビジョンを掲げバングラデシュでジュート(麻)やレザーのオリジナルバッグを作ってきた会社。

代表でありデザイナーの山口絵理子さんが熱い思いで始めたバッグ作りは、多くのお客様の共感を集め、もう13年。

今やバングラデシュだけでなく、ネパールでの織物、インドネシアやスリランカでのジュエリー、そしてインドの木綿の服…とものづくりは広がり、日本、台湾、香港、シンガポールと直営店38店舗に広がっています。

ちょうど2019年8月9日。
マザーハウスの副社長である山崎大祐さんが主宰する、マザーハウスカレッジの第100回記念イベントが開催されました。

この第100回のゲストはマザーハウスを1年目から応援されてきた(株)ローランド・ベルガー日本法人会長であり、マザーハウスの社外取締役を務めている遠藤功さん。

私、10年もマザーハウスのバッグを使い続けながら、カレッジのイベントに今回初めて参加してきました。

本当に学び多き素晴らしい対談イベントだったので、この中からエッセンスをレポートさせていただきますね!!

マザーハウスの成長曲線から学ぶ、会社も人も成長に欠かせないもの

マザーハウス副社長の山崎さんと、ローランド・ベルガー日本法人会長 遠藤功さんの対談はまず、山崎さんが描いたマザーハウスという会社の創業から13年の成長曲線グラフをたどりながら進みました。

「まず見てみてください」とスライドに映されたマザーハウスの成長曲線。

どんっ、とボトムまで落ちる危機が、いちにぃさん… 何回?

マザーハウスにこんなにも危機があったの!?と私は正直びっくり、意外に思いました。

売上金額ではマザーハウスは13年連続でプラス成長ですが、会社を経営し動かす立場から見ると、たくさんの危機を経験されたとのこと。

例えば…

生産拠点のバングラの工場を失う

ネパールでの新規事業が大きな赤字部門になる

東日本大震災で売上が8割減

テロで日本からバングラデシュに渡航できなくなる

ネパールの震災

バングラの現地工場のトップの人が退職

その山あり谷ありの軌跡を、笑いあり、ときに涙ありで語ってくださいました。

しかもマザーハウスはボトムからの復活が早い…!!復元力が高い…!!

遠藤さんのこの言葉にハッとします。

このグラフを縦にすると竹の節みたいでしょう。竹は節があるから強くなる。人も会社も、失敗や危機を経験しないと、節ができないんですよ

人や組織が強くなるのは、失敗や危機を経験するから。失敗も危機が起こるのは、挑戦するから。挑戦できるのは、会社にそれだけのキャパシティがあるから。

だから、会社を大きくすることは、みんながチャレンジできる環境を整えるためにも大切。

「何かに挑戦していますか?」という問われているようで、まだまだ挑戦できるな、自分、と思わずにいられませんでした。

信念は戦略に勝つ 〜コンサルタントとどう付き合うか〜

山口絵理子さんの著書『裸でも生きる』に詳しいのですが、マザーハウスは本当にすごい思いの強さと行動力で、13年、走り抜き、ここまでカタチにしてきたように見えます。

バッグのクオリティも好きだけど”途上国から世界に通用するブランドをつくる”というビジョンにたくさんのお客様の共感を集めてきた。(私もその一人です)

そんなベンチャーだったマザーハウスにコンサルタントの方の存在があったことに驚きました。しかも、世界的なコンサルタントの遠藤功さん!!

私も起業したときにコンサルを受けてきましたが、うまくいかなかった時期があります。また、私自身が和装のこともマーケティングのこともコンサルをする側に立つこともあります。

マザーハウスの経営陣お二人が、遠藤さんのアドバイスから何をどれくらい受け取っていたのか。

コンサルタントの方のアドバイスを受け取るバランス。

私は実は、ここにとっても興味がありました。

遠藤さんが山口さんと出会ったキッカケは衝撃的で、遠藤さんのセミナーに山口さんが参加されセミナー終了後に「このバッグを買ってください!」と遠藤さんに言ってきたのが出会い、とのこと!

「マッチ売りの少女か!と思った」との遠藤さん。笑

以来、マザーハウス一年目の頃から、山口さんは遠藤さんの元に相談に行っていたそうです。

遠藤さんは世界的なコンサルタントでいらして、戦略・戦術の立て方や分析がご専門。”途上国から世界に通用するブランドをつくる”これも戦略的に見たら間違っている。できるわけがない、となる。

だけど、信念であれば
それは土俵が違う。

戦略、として話しているのか。
信念、として話しているのか。

戦略としてそのときに間違っていても
信念ならばもう止めない、止めてもしかたがない。

なぜなら。

信念は戦略に勝つ から。

「だから仕方ないよね」と笑う遠藤さん。
だからこそ、マザーハウスと関わる中で、遠藤さんご自身も多くを学んだと語っていらっしゃいました。

コンサルタントの側は戦略的に無茶であっても、「信念」の領域には手を出さない。

企業の側は、戦略についてはコンサルタントに相談し、アドバイスを受け取りながら、信念もまっすぐ遠慮せず語りブレない。

遠藤さんとマザーハウスの皆さんとの関係は、本当になんだか親子のよう。

コンサルタントとそのクライアントとの関係。とても理想的な関係性を見せていただきました.

10年本気でやり続けたらモノになる。ということは?

そんなマザーハウスの創業から、13年に渡るストーリーを一気にたどった対談イベント。

お話の後半で、副社長の山崎さんがこんなことをおっしゃったんです。

始めた当初はバッグ小売の経営なんて何も知らなかった。

だけど10年本気でやり続けると、かなりのレベルまで出来るようになるんだと実感している。

そう考えると、これからの残りの人生で何をやろうかなと考えるとちょっと楽しみ。

私はこれを聞いてひとりで、ウンウン激しく頷いてしまいました^^

本当にそう。

10年、がっつりやるとかなりのレベルまで出来るようになる。
私の30代でのマーケティングのように。

40代、50代、60代、70代…までに3つ4つは出来るようになる。そう考えるとワクワクする。長生きしたいなって初めて思いました笑

これをお読みのあなたは、次の10年で何をできるようになりたいですか?
何でもできますよー!!^^

私とマザーハウスの関係も転換期

私、実は星野リゾートに転職した際の、2010年の転職活動でマザーハウスの採用面接も応募しました。

「自分が心から愛をもてる商材を営業したい」という一点で転職活動をしていたので大好きなバッグ屋さんであるマザーハウスも候補でした。店長候補として面接を2回ほど受けたのですが、残念ながらスタッフとしてのご縁はなかったんですね。

そしてその前から私にとってマザーハウスは特別な存在でした。

私自身も学生時代、発展途上国の開発問題に関心があり、アフリカに行き、現地を見て、何か自分に出来ることはないだろうかと考えていました。

私は自分が何ができるのか、いや 何がやりたいのか、結局答えを出せないまま …私はのこのこ帰ってきました。

2009年。
一社目の会社で、2年目だったとき。友人が持っていたジュートのバッグから、初めてマザーハウスのことを知ったとき、初めて同世代の山口絵理子さんのことを知ったとき、

なんで私にはこれができなかったんだろうか
なんで私には考えつかなかったんだろうか
考えついても同じような努力ができただろうか…

と嫉妬のような思いで、苦しくて苦しくて仕方がなかった。

だからバッグを買い、毎日使っていても、毎年マザーハウスがやっているサンクスイベントとかに行ったことがなかった。

会いに行ったら、ヤキモチでどうしようもなくなりそうで。

…今、改めて書くとほんっと小さいなーーー自分!!

そんな私も起業して5年目。マーケティングをやり続けて10年。

やっと素直にマザーハウスに学び受け取れる心の器を持てるようになりました。

あれから早速、こちらの本二冊読了。

マザーハウスを育ててきた考え方をまとめた山口絵理子さんの新著『Third way』
https://amzn.to/2YW3RFO

そして、マザーハウスの事例もたくさん出てくる遠藤功さんのご著書『生きている会社 死んでいる会社』
https://amzn.to/2P669xF

受け取りたいことが多すぎて、一度読んだだけでは吸収しきれない!!!笑

たくさんたくさん学ばせてください^^

マザーハウスの自然をモチーフにしたバッグは、和装にも とても合うので、これからもマザーハウスのバッグを持ってマザーハウスの皆さんに会いに行きます。


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わたしのマザーハウスのバッグコレクション。
一番最初に買ったドットボストンは使いすぎて持ち手がダメになって手放しちゃいました。左手前二つは、カタチが気に入り色違い。あ、お財布もマザーハウスです♪

そして、マザーハウスのプロダクツを購入し身にまとうことで、途上国と言われる地域でもその土地の魅力を守り受け継ぐ人々をささやかながら応援させてほしい。それが、わたし自身のしあわせにもなる。

この輪がまた日本中に、そして世界へ、どんどん広がっていきますように。

これからのマザーハウスを心から応援しています。

上杉惠理子


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