徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

文扇堂さんのお扇子を持って初釜へ

こんにちは。上杉惠理子です。

2021年1月10日はお茶のお稽古初めでした。

本来なら初釜のお稽古が もっと大人数で別日で予定されていましたが 残念ながら今年は中止となり 最初のお稽古を初釜として開催くださいました。    

床の間も先生のおきものも新年のお祝い^ ^

先生のおきものは宝尽くしの訪問着で初釜にぴったりだなぁと見惚れてしまいました。

裏千家の初釜で必ず出される、はなびら餅もおいしかったです❤︎

茶道のお稽古をはじめたばかりの私ですが年初めの茶事、初釜は大切な行事と聞いていたのでお扇子をひとつ新調しました。

「実」という題がつけられた茶扇子。

子孫繁栄、不老長寿、邪気払いなどの願いが込められた吉祥果実が七種、描かれています。

柿、栗、桃、橘、ぶどう、あけび…もうひとつがわからず!苦笑

マットな黒い骨に要(かなめ)の赤も素敵だなぁと一目惚れ。初釜もあるしと新調しました^^

といっても、茶道のお稽古ではお扇子を一切、開かないんですよー笑

見せないところにこうして吉祥柄を描く。

見せたいけど、見せない。

きものにもよくある美意識でこういうところ、好き。

この「実」のお扇子を買ったのは先週、ひとり浅草へ行ったときのこと。

仲見世を歩いていたときに扇専門店があったので、ふらりと入ってみたのです。

そのふらりと入ったお店が荒井文扇堂さんという都内で唯一、職人さんを抱える創業120年の江戸扇子専門店でした。

『浅草でそろう江戸着物』という本の中でも紹介されているお店です。

店頭に今年の干支の丑年の扇とこの「実」の扇が並んでいて「実」なら長く使えるかもと思い選びました。お値段は1本1500円ほど。

文扇堂さんでは…

茶道のお稽古で使う 茶扇
暑い日にあおぐ 持ち扇
フォーマルきものに持つ 祝儀扇
日本舞踊の舞扇
落語の噺家さんが使う扇子

…とたくさんの扇を扱われています。

浅草の芸者さんは、文扇堂さんの干支扇を持ってお正月の御座敷に出るそう^^

扇職人さんの世界も通常は分業制のところ、文扇堂さんではデザインから組み立てまで、全ての工程をひとりの職人さんが行うとのこと。

誰でも1本から世界で一つの自分の扇をあつらえることができるそうです。

次はもっとゆっくり「お扇子を誂えてもらうなら〜」など考えながら いろんな扇を見てみたいです♪ 

浅草に行ったら、立ち寄るお店が増えました^^

上杉惠理子


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