こんにちは。上杉惠理子です。
2026年GWに読んだ本がこちら。
小川糸著 『椿ノ恋文』

綺麗な青のブックカバーは、有隣堂さんと「横浜こどもホスピス うみとそらのおうち」の特別コラボバージョン、#有隣堂うみそらブックリレーです^^ とってもかわいいデザインであり、とても大切な場所があることを知ることができました。


小川糸さんの長編小説はどれも大好き^^ 処女作の『食堂かたつむり』から、ほとんど読んでいます。
アンティーク着物店の店主が主人公の『喋々喃々』は和創塾の推薦図書の一冊。ホスピスを描いた『ライオンのおやつ』は死を正面から想像するきっかけをくれましたし、『とわの庭』は衝撃的におもしろかった…!
どの小説のキャラクターたちも、決してハッピーなことばかりではなく、心揺れ動くことも多いけれど、人生は優しく幸せという空気感が満ちていて大好き^^
読み終わりたくないけれど、読んじゃう… というのが、私にとっての小川糸作品です。
今回読んだ『椿ノ恋文』は、鎌倉で代筆屋を営む鳩子ちゃんが主人公の小説『ツバキ文具店』『キラキラ王国』の続編3作目。
この令和の時代に代筆屋なんてあるの??と思ってしまいますが、いろいろな事情で、手書きの手紙を代わりに書いてほしいお客さんがやってきます。(あ、でもフィクションです^^)
文庫本の中で、実際に鳩子ちゃんが書いた(とされる)手書きのお手紙が載ってるんですけど、それがまた良いんだわ。筆跡を変えられるのもすごい^^
読み終わって振り返ると、家族や近しい人向けの手紙が多かったです。
義理のお母さんへ
結婚が決まった娘へ
うるさいと苦情が来るお隣さんへ
両親へ
個人的に印象的だったのが、84歳で運転をやめない頑固な夫に、車の運転免許返納を迫る妻からの手紙。
「あなたは自分が運転する車で誰かを傷つけてしまってもいいのですか?」
「私は加害者の妻として人生を終えるのは、断固お断りします」
「私を選ぶのか、車を選ぶのか、どっちになさるのか今すぐここで結論を出してください」
と離婚届付きで送ったお手紙。
鳩子ちゃんの代筆ですが、すごい説得力でした。上述の通り選んだ言葉も端的で迷いがない。そして筆ペンを用いた文字が、説得力を増幅させていました。手書きのエネルギーを感じたお手紙です。必見。
パソコンを前にあれこれ考えるのも大事だけど、手書きの手紙もいいなぁと思いまして、私も今朝、ある方に一通、書いてみました。
ちょっと時間が空いたら、お手紙を書いてみてはいかがでしょう??^^もちろん、便箋でもいいし、ポストカードでもいい。ぜひとも。
『ツバキ文具店』と『キラキラ王国』も読み直したいなと思っています^^
上杉惠理子