開催レポ

五感で味わう食ツアーvol.11古典落語の世界、堪能しました!

こんにちは^^
上杉惠理子です。

これをお読みのあなたは
落語を聴いたことはありますか?
しかもライブで^^

今日は2月2日に開催した
こちらの落語イベントのレポをお届けします! 

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いつもの「日常」を
「特別」に変えるコミュニティ
<五感で味わう食ツアー>
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vol.11 五輪イヤーだもの♪ 日本文化 落語デビュー

五感で味わう食ツアー11回目に選んだテーマは、落語!


五感で味わう食ツアー(以下、五感コミュ)>は
食べることも飲むことも大好きな私が
きものを着る機会にもなる場をつくりたいと
2018年10月に始めたコミュニティ企画です。

ただ食べるだけでは終わらない
ユニークで知的好奇心を刺激する企画を
私の人生のご縁を生かして
私ならではの会を毎回企画しています^^

これまでに開催したテーマも
お能、浅草さんぽ、忍者、
川床(もどき)、日本酒&漆器…
と、ザ・和なテーマから、

中東ワイン、ペルシャ料理、
アフリカアート、レコード…
となかなか幅広いラインナップが
個人的に自慢♪

2020年最初で第11回目になる
この「五感コミュ」の企画に選んだのが
私の大好きな…


落語!!

でした。

落語は高座に落語家さんがひとり座り
身振り手振りで語ってくれて
みんなで気軽にわははーと笑える伝統芸能。
   
   
室町時代末期に起源を持ち
中世の市井の人たちの暮らしから
現代にも通ずる人間の魅力を表現する伝統芸能。
  

古典作品だけでなく
新作落語もどんどん生まれ
ものすごく最先端な話も飛び出す伝統芸能。 
 

 
この自由で気軽で楽しい落語が
私、本当に大好きなんです❤︎

今回およびした落語家さんは 

現在、二ツ目の
立川志の彦(たてかわ しのひこ)さん。

志の彦さんのお師匠は
ガッテンや龍角散でもおなじみ
立川志の輔師匠であります。

 
 
私と志の彦さんの
出会いは2014年。

志の彦さんが前座修業を終え
二つ目になられた頃、

私はまだ起業を決める前で
楽しく仕事をしながらも
これからどうしよーと
悶々と過ごしていた頃。
  
 

朝落語という、
平日の朝7時台に早稲田のカフェで行う企画で
そのときのお客さんは
私を入れてふたりだった!!笑

そのとき、
志の彦さんが話してくれた
「ちりとてちん」というお話が
勢いがあって楽しくて
ものすごく印象的でした。

志の彦さんと私、年代が近いこともあり、
私が起業して「和」つながりになったこともあり。

また、私もよく利用する
六本木のコミュニティスペース
ロッポンギフラットさんで
定期的に落語会をされていたこともあって
Facebook友達にもなり。

高座をお聴きするたび
どんどん腕を上げていくなぁと
感じていました。

   
私も落語がどんどん大好きになって
機会あるごとに
いろいろな方の落語を
聴くようになりました。

いつか、自分でも
落語会を主催したいなぁ

しかも
落語通の方向けよりも、
落語初めての方向けの
落語会がいいなぁ

そのときは
絶対に志の彦さんをお願いしよう 
と思っていました。

志の彦さんの落語は
何世代も語り継がれてきた古典落語を
今、楽しく話してくれる方だから。

ほんっと親しみやすくて
子ども向けの落語会にも
よく出演されている方だから。

お会いして6年越し。
ついに実現したのが2020年2月2日、
なぜか、猫っぽい日でした^^

主宰してわかる、落語会の裏側。

今回の企画は前半にじっくり落語会。
そのあと、志の彦さんも交えて
美味しいお食事とお酒をご一緒する
新年会のようなイベントにしました。 


今回、私から
志の彦さんへのリクエストは

① 落語デビューの方も
 わははーー!と気軽に笑えるお話がいい!

②五感で味わう食ツアーなので
食べ物が出てくるお話がいい!

③あと、懇親会まで和装でいてね!!

…以上。

あとはお任せ♪

当日は17時開演だったのですが
まずは14時半に会場近くのカフェで
軽く事前打ち合わせ。

今日の流れや
特に参加される方が
どのような方かを確認。

というのは、
この日、合計3つのお話をする
とは決まっていたのですが

この時点で具体的にどのお話にするか
まだ決めていらっしゃいませんでした。

いろいろ候補は考えてくださって
あとは会場の雰囲気や
お客様の様子を見て決めるとのこと。

そして、開場の1時間前、15時半に
志の彦さんと会場入り。

きものにお着替えをする
控えスペースに荷物を広げたあと


座布団をおいた高座の座り心地や
マイクの音量や響きをチェック。

出囃子のタイミングも
お辞儀をするタイミングに合わせて
流していただけるよう
スタッフの方とリハーサル。


そして、話しているときの
志の彦さんのお顔が
明るくはっきり見えるよう
丁寧にライトの調整。

志の彦さんご自身が
一番後ろの客席から見え方を確認するため
「誰か高座に座ってもらえますか?」
と言われまして…


大喜びで座布団に座るワタシ。
(これやってみたかった!!笑)

ライトの位置を動かしたり消したり
会場のオーナーさん、スタッフさんの
ご協力があってこそ。
本当に感謝でした…!!! 

落語ってどこでもできる
気軽なイメージですが

来てくださったお客様全員が
落語の世界に入り込んで
堪能できるように

落語家さんご自身が
こんなに舞台をつくり込みをされることに
今回主催をして初めて知りました。

落語って身体一つで
どこでもできると言えばできるけど…
いやぁほんっと
勉強になりました。

お配りする配布資料に
お茶を添えて準備完了です♪

大笑いの志の彦落語三席!本日の演目は??

舞台作りの準備を
志の彦さんとスタッフさんと終えて
いよいよ開場!!

この日は45名のお客様が
お越しくださいました^^

しかも、
半分くらいの方が和装で!
男性も半分はお着物でしたよ♪

司会MCは私、上杉が務めまして
最初に聞いてみたところ

落語を聴いたことがあるよ〜
という方が半分弱。

志の彦さんの落語を
聞いたことがあるよ〜
という方が私入れて3名でした。

私と初対面の方も
10名ほどいらっしゃる
そんなメンバーで始まった落語会でした。

落語では演目に入る前に
「まくら」と言う
小話や世間話をするのが基本の流れ。

一席目の前のまくらではまず
(落語では演目を「席」で数えます)
落語はね、という
お話をしてくれました。

 一人語りの芸能は
 世界に他にもありますが
 通常は話し手の一人称で語るもの。
 落語は話し手が
 役になりきって語るもの。

 話し手の存在が消える
 世界にも他にない芸能なんです。

 昔話と落語の違いは
 落語には最後に
 オチがあることなんです。

 オチとは笑いのポイント。
 つまり、最後に笑って終わるのが落語。

 オチのパターンには
 言葉をかけたダジャレパターンと
 ちょっと考えるパターンがあるんですよ。

 例えば…

と、落語通の方も
「ふむふむ!」と思うお話や
みんなで声を出して笑う「練習」も
入れてくれました^^

まくらでは他にも
「絶対に聞かれると思うので…」と

志の彦さんが24歳のときに
志の輔師匠の落語を聴いて
落語家になろうと決め、

東京・練馬から名古屋まで
ヒッチハイクをして
師匠に弟子入り志願をしに行った
というお話もしてくださいました。

何台も乗り継いで
向かった名古屋。

乗せてくれたおひとりの男性が

「で、にいちゃん
 名古屋に何しに行くんだ」

と聞いてくれて
実は…と話したら
がんばれよ、
と5000円をくださったそうです。

そして、わざわざ
名古屋まで行ったことで
師匠に直接弟子入り志願ができたとのこと。

志の輔師匠がのちに
志の彦さんの入門を許した
理由について 
こんなふうに話したそうです。

 こいつに落語家の素質があるのかと思ったが
 落語家の素質とはなんだ?
 と考えたとき
 落語家は人さまを喜ばせて
 お金を払っていただく仕事
 車に乗せてもらって
 しかも5000円をいただけたなら
 もしかしたら素質があるのかもしれない

…と思って入門を許したそうな。

他にも前座時代の
師匠とのエピソードなど
枕でたくさんお話くださいました^^ 

そして、ご披露くださったのが
一席目が 時そば

江戸っ子のお兄ちゃんが登場して
お蕎麦を美味しくいただく
シーンがある有名な古典落語。

そして二席目は 紙入れ

不倫、間男のお話。
小間物屋の若いお兄ちゃんが
「今夜、旦那が帰らないの…」
とお客さんの奥さんから
手紙をもらうところから始まるお話。

夜も更けて…
というときに旦那さんが帰ってきてしまい
慌てて裏から逃げ帰るのですが
紙入れ(当時のお財布or小間物入れ)を
枕元に置いてきてしまい…!!!

志の彦さんが演じる
色っぽい奥さんが
おかしくておかしくて!!

不倫というきわどい話ですが
いっぱい笑い
途中で旦那が帰ってきたとき
お客さんにもみんな緊張が走る、
というダイナミックなお話でした。

紙入れは
戦時中に落語家が上演を自粛し
話を書いた書をお寺に埋めたという
禁演落語のひとつ。
志の彦さんは機会があれば
この禁演落語できるだけ
高座にかけるようにしているそうです。

とはいえ、
お客さんにお子さんがいると話せないし笑

お客さんのお顔を見て
話すかどうか決めるお話だそう。

この二席目の後に
仲入りという10分休憩。

休憩を挟んで
三席目は 禁酒番屋

ある藩でお酒がらみのいざこざが絶えぬと
禁酒令が敷かれるが
お酒が大好きなお侍 近藤さん。
行きつけの酒屋さんに
それでも城に酒を届けろーという。
酒屋さんはあれこれ工夫をして
城の入り口の検問(番屋)を通して
酒を届けようとするのですが…というお話。

私のリクエスト通り
ザ・お酒のお話^^ 

ですが、これ
最後、なかなかきわどい話で笑
(ご興味があればGoogle先生に聞いてみて^^)

この後、黄金色の綺麗な泡が立った
生ビールで乾杯なのにーー!!笑笑

と思いながらも
爆笑しておりました笑

いやぁ〜〜笑ったーー!!!

落語を気軽に聴ける場所というと
浅草や新宿などの寄席がありますが
寄席だとお一人10〜15分ずつで
どんどん演者が変わっていきますが
今回は志の彦さんおひとりで3席、90分。

落語って
同じ落語家さんでも
お話によって全然違うし、

前に聴いた同じお話でも
落語家さんが変わると
また全然違って楽しい。

志の彦さんの
お衣装のチョイスも
さすがでした^^ 

1席目と2席目は、
鮮やかな黄色のきものに
ベージュの袴で明るい印象で。

仲入りの間に
衣装がえをしてくださって
3席目は薄い紫のおきものに
白い羽織で大人な雰囲気で。

最前列に座った方は
ちらりと見える長襦袢の柄まで
楽しんだそう^^ 

会場に向かう途中
歩きながら伺ったところ
高座でのおきものは
ちゃんと正絹の紋付。

高座で着るきものの家紋は
必ず立川の、と決まっているわけでなく

お客様がおきものを
作ってくださることもあって
そういう場合は
お客様の家紋を入れることもあるそう^^ 

さて、この後は乾杯♪
志の彦さんを交えてのお食事会です♪

落語のあとはトークセッションありのお食事会♪

三席、90分。
志の彦落語で大笑いし
大いに盛り上がった落語会。

すっかりお腹も空きまして
ここからはお食事会。

志の彦さんも気軽な
普段きものにお着替えしてくれて
まずは乾杯ー!!

お食事は着席のビュッフェスタイル。
ひとりでご参加の方も
いつの間にか輪ができて
お料理もどんどん売り切れ!^^ 

この会は、ドレスコードを
別に指定していなかったのです。
ですがたくさんの方が
きものでお越しくださいました!

この日の演目を筆で書いてくださったりささん♪
「今日の全てがうまくいくように!」
と馬の帯を締めて来てくださいました❤︎

いつもありがとう!!魔女 おりえさん。
緑・オレンジ・黒の落語カラーまとめのコーデ!!

この日一番遠方、広島から来てくれた なおみさん。
昨年は広島の出版記念イベントで
お世話になりましたー!

なおみさんの後ろ見える
水色紬に花柄帯は
和創塾秘書の石田あやちゃん。
チクチク一緒に手作りした帯を
この日登場してくれました^^

和創塾メンバーも
どんどん可愛くなっていくー❤︎
「落語、楽しかったー!!」
とみんなが喜んでくれて嬉しい!!

男性も半分以上がおきもの!
「男きものはカッコイイですね〜」
とべた褒めされていらっしゃいました^^

そしてお食事も少し落ち着いた頃
ふたたび志の彦さんにご登場いただき
トークセッションをしました。

みなさんからいただいた質問に
ざっくばらんにお答えいただくコーナー。

「師匠とはどうやって
お稽古されているのですか?」

「古典落語で江戸時代のことを
演じるにあたって
当時のことをどうやって
学ばれていますか?」

「お子さんが生まれて
(志の彦さんには
9ヶ月のお嬢さんがいるんですね〜^^)
変わったことはありましたか?」

「今日の2席目、3席目のチョイスは
絶妙だと思いました。
どんな理由で選んだのですか?」

などなど♪
みなさんからいただいた質問に
ざっくばらんにお答えいただきました。

このトークセッションでの
志の彦さんのお話がまたおもしろくて!!

私はとなりで爆笑しておりました。笑

誰だ!
こんな顔を撮ったのは!!苦笑

…おもしろかった様子だけでも
伝わるといいなぁ〜〜

このトークセッションで
私が印象的だったのは
あるアドリブを入れたところ。

3席目 禁酒番屋で
お酒を届ける3回目で
あるものを入れて持っていく!
と言ったところで
さーっと一瞬固まったんですね。
(会によっては爆笑になる笑)

志の彦さんは
みんなが一瞬引いたのを
サッとキャッチして次の瞬間
こうアドリブを入れてくれたのです。

「お前、ここは銀座だよ。
 銀座でなんてことを言うんだい」

そこでみんながまた
どっと笑って
また盛り上がったままお話が進みました。

とっさのアドリブとは気づかない
さりげない一言だったので
私は始まる前から用意していた
ネタだと思っていました。
さすがだなぁ〜〜^^ 

お客さんがみんな
落語の世界に入り込み楽しめるように
落語家さんは話しながら
本当によくお客さんを
見てくださっているのですね。

そんなこんなで
ほんっとによく笑った
素敵なイベントになりました!!

今回、主宰してみて
やっぱり落語が好きだなぁと
再確認しました。

落語って
本当にバランスがいい。

わははーー!!と
オトナでもみんなで
声を出して笑える貴重な場所。

みんな良い笑顔になるし
嫌なことも忘れちゃうよね♪

しかも、良質の笑い。
 
  

落語の世界には
本当の悪人も出てこないし
ものすごい善人も出てこない。 

誰かをぶったり叩いたりしないし
誰かをおとしめる笑いでもない。
 
 

人間ってみんな
良いところも
ダメなところも持ってるよね
しかも江戸の世から変わらずに笑
…そう思えるところが本当に素敵。

   
落語は安心して聴ける。
しあわせになる笑いだと思います。

そんな落語がある日本の文化って
やっぱりものすごく素敵だと思う。
  

 
こうして笑える時間が増えたら
絶対にしあわせな世界になるね〜〜^^
 

  
志の彦さん
この度は私の無茶ぶり入りのオファーを
快くお引き受けくださり
素晴らしい落語を聴かせてくださり
誠にありがとうございました!!

新作もどんどん出る落語の世界で
古典落語を大事に楽しく
語り継いでくださる志の彦落語を
これからも心から応援しています!!
  

志の彦さんの公演情報などはこちらから
>>http://shinohiko.com/
 

また、会場をお引き受け下さった
パーティプラネット銀座PPサロンさま。
こちらの会場があってこそ
実現できた今回の企画でした。

オーナーの小林様、
マネージャーの野田様、
スタッフのみなさま。
イレギュラーばかりのオーダーを
笑顔でご対応くださり
こまごま丁寧に気配りくださいました。
本当に感謝…!!

PPサロンさんは銀座駅からも近く、
照明音響など設備も充実!
イベントやパーティの企画をされる際は
会場候補にぜひとも!!
https://r.gnavi.co.jp/a442900/

そして。 
ご一緒くださったみなさま
本当にありがとうございました!!
大好きな落語をこうしてみんなと
ご一緒できてしあわせでありました〜〜❤︎
 

感謝❤︎

五感で味わう食ツアー
次の企画もお楽しみに!

それではまた♪

上杉 惠理子


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