徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

2020年きものはじめは、大浮世絵展へ

本日は2020年1月3日。
改めまして、新年おめでとうございます。
 

2019年は本当にたくさんの方に
お世話になりましたこと
重ねがさね御礼申し上げます。
年末ぎりぎりまで
気づきがある濃厚な一年でした。
  

そして年明けて
いよいよ2020年。

元旦は家族でおせちをいただき
恒例の父のお墓参りに行き
大喜利に笑いながら半衿をつけかえて
あとはワンコとべったりすごし…

というわけで
わたしの今年のキモノハジメは1月2日。

氏神さまに年始のご挨拶をして
向かった先は…

昨年末から来たかった
江戸東京博物館で開催中の
大浮世絵展へ!

 
『大浮世絵展
 ―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演』

浮世絵、
ご覧になられたことはありますか?

200年も前の江戸時代
庶民に大人気だった版画絵。

版画なので
同じ絵を何枚も何枚も刷ることができ
一枚あたり、蕎麦一杯分程度のお値段で
人気の絵は何千枚と売り出されたそう。

地方の人は
江戸のおみやげとして
買って帰ったとか♪

市井の人が普通に
買って楽しんでいたものなので
国内でキレイに残っているものは限られるそう。

200年前にカラーの版画絵を
人々が楽しめたのは
世界でも日本の浮世絵だけだったこともあり
外国人も熱心に収集し、
今も海外の美術館が所蔵しているものが多い。

ゴッホなど欧州の芸術にも
大きな影響を与えたと言われる
浮世絵の世界です。

江戸東京博物館での
今回の大浮世絵展は
5人の浮世絵絵師の作品を
国内はもちろん世界中の美術館から集められ
絵師ごとにじっくり見ていく展覧会でした。

喜多川歌麿の美人画は
今でいうところの
女性芸能人の写真集?

東洲斎写楽の
歌舞伎俳優の大首絵は
役者さんのブロマイド

葛飾北斎の富獄三十六景や

歌川広重の東海道五十三次は

今でいう旅行雑誌のようなものでしょうか?

そして個性派の国芳!

それぞれの
こだわりや違いが見えて
とても見応えたっぷりの展覧会でした♪

私、20代後半に
両国にある江戸東京博物館のそばに
住んでいたときに
初めて浮世絵展を見て以来
詳しくはないのですが、とっても好きなんです^^ 

浮世絵は
写真やビデオがまだなかった時代の
日本の風景や暮らしが伝わってくる。

ちょっとした表情の違いから
当時の人が何に喜び何に苦悩したのか
伝わってくるような気がする。

江戸時代の人たちも
こうやって浮世絵を
楽しんでいたんだなぁと思うと 
なんだか時を超えて分かり合える気がする。

きもの、浮世絵、落語…
と私が好きなものの共通点を探ると
今も昔も変わらない人間らしさ
に惹かれるのかもしれません。

美人画に描かれる
きものの柄を見ているだけで楽しいですよ♪

ちなみに
北斎や広重など
浮世絵で名前が有名な人は
あくまで下絵を書いた「絵師」さんなんですね。

浮世絵が世に出るまでに
絵師以外にもたくさんの人が関わっています。

こんな浮世絵を出したいなー
と企画する版元

山桜の板を使って
細かい線まで彫り起こす彫り師

何色も一寸も違わず
重ね刷りをしていく摺(す)り師

たくさんの人の手が関わって
一枚の浮世絵ができるのだそう。

今も彫り師、摺師の方がいらして
浮世絵の技術を残そうと
尽力されています。

今回の大浮世絵展。

とても人気で
お正月明け初日の1月2日も
かなり混んでいました!

特に最初の
喜多川歌麿さんコーナーが混んでいましたが
そこを抜けるとだいぶ見やすいですね。

江戸博は常設展もおもしろいので
是非是非ゆっくりお出かけくださいね♪

この日の夕食は
お肉のお寿司をいただいて…
しあわせでありました❤︎


ぼんやりしてたら
江戸・両国に来るのに
京風はんなり寄りの
コーディネートになっちゃったけど笑

2020年も
毎日美味しいビールが飲めますように❤︎

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


上杉 惠理子


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