徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

ファンに圧倒された日 /帝劇ミュージカル『モーツァルト!』山崎育三郎ファンクラブ貸切公演

こんにちは。上杉惠理子です。

2021年4月25日日曜日。新型コロナ対策で三度目の緊急事態宣言が始まった日。

十数年ぶりに帝国劇場へ。年明けにチケット抽選に当たっていた、ミュージカル「モーツァルト!」 主演の山崎育三郎さんファンクラブ貸切公演に行ってきました。

えぇ、わたし、2020年のNHK朝ドラ「エール」で初めて育三郎さんをちゃんと観て以来、その二枚目半なところに惚れ、CDを四枚オトナ買いし、ファンクラブにまで入ってしまったのです笑 歌がうまくて、お客さんを楽しませることに一直線なエンタテイナーで心からリスペクト!育三郎さん出演の映像やオンライン配信はこの一年でよく見ていたけれど、ライブのステージはこれが初めて♪

この貸切公演はファンクラブ会員さんひとり1枚しかチケット買えない日なので、お隣さんもみんな育三郎さんファンクラブの人という…すごい環境でした。出演者は他にも市村正親さんや涼風真世さんなどいらっしゃるのに! そして最後にこの日だけのカーテンコールが予定されている。

そんな貴重な公演だったのに前日は公演中止になるのではと、一瞬覚悟していましたが。急な決定だったため、宣言開始から3日間は予定通り上演、その後の東京公演は中止が決定しました。

そんな奇跡的なタイミングで上演された貸切公演。

ミュージカル「モーツァルト!」は、神童と言われ35歳の若さで亡くなった作曲家 モーツァルトの生涯を描いた作品。

自分の才能との葛藤、父親の愛と束縛への葛藤…モーツァルト自身の悩みや苦しみ、その妻コンスタンツェも天才の夫にインスピレーションを与えなければ…と悩む。登場人物それぞれの気持ちが丁寧に描かれていて、観ていると「わかるーわかるー」「あーそれもわかる〜〜」と心揺さぶられる作品でした。

生のオーケストラでのミュージカルは本当に久しぶりで、音楽も満喫しました^^ 

作品も素晴らしかったのだけど、個人的に圧倒されたのが

ファンの熱意でした…!!!

私もファンのひとりなんですけどね^^

前日にこれは上演中止かもしれない…とみんな一瞬思ったので、全力で盛り上げる!安全に見守る!貸切公演でクラスター発生なんて絶対に出さない!という熱意が凄かった。

劇場内は会話禁止と案内されていたのですが、休憩中は本当にシンっ…!!本当に誰も話さない。

歌が終わるたびに、ワッとマックスの拍手が起こり、次のシーンに移ろうとするとスッと拍手が終わる。

最後のカーテンコールは始まった瞬間から、主演が登場する前から、全員スタンディングオーベーション。

終演後の育三郎さんのスペシャルカーテンコール、というトークショーで「出演者のみなさん全員、今日のお客さん最高ですね、毎日今日のお客さんがいいと言ってくれました」と育三郎さんが話してくれました。

事前にファンクラブ内で募集した質問を、質問箱から引いて順に答えていくスタイルだったのですが、「いっくん、これ歌って!」のリクエストの多いこと!!^^

<トークショーで歌ってくれたリスト>

  • カフェソング(レミゼラブル)
  • Congratulations
  • 栄冠は君に輝く
  • 4月生まれのみんなにHappy Birthday
  • ひそかな夢(美女と野獣)
  • 僕こそが音楽(モーツァルト!)

3時間、ミュージカル本編をやったあとなのに!!モーツァルトの衣装のままなのに!!30分超のトークショーで5曲以上歌ってくれました。

しかも育三郎さん。このトークショーをファンクラブ内で無料配信することを当日朝に突然決めて、実行されたんですね。劇場にきたファンを特別扱いするだけでなく、来れなかった全国のファンのことを考えている。そして、劇場に観にきたファンも、配信を喜んでいました(Twitterや会場の拍手でわかる)。

育三郎さんが劇場に来た目の前のファンはもちろん、来られなかった全国のファンを見つめる視線。そしてそのためのアクションの数々。

そして、そんな育三郎さんに何か自分ができることをしたい、と行動するファンの人たち。

育三郎さんとファンの皆さん、良い関係性だなぁと思いました。どうやってこの関係性ができたのか「カギ」はなんだったのだろう…と楽しみながら考えていました(職業病だなぁ笑)。

お客さまは99.99%女性でした^^ みなさんの装いは、華やかなワンピースだったり、育三郎さんグッズのTシャツだったり。おきものの方もおひとり、お見かけしました^^

私は最初、にわか雨の予報があったので紬で行こうかな、とも思ったのですが… 上演くださることに感謝を込めて気合を入れよう!と着付け前に変更。

木蓮の訪問着はワタシの特別な一枚。木の下で開花を待っていた人間を気にせず、空に向かって真っ直ぐに花開く木蓮は、私にとって人生の象徴であり生き方の指針です。

そして袋帯を二重太鼓にして、上演できるお祝いの気持ちを込めました。

ちょっと引いた写真がこちら。

これを着ると、いつも以上にシャンとする。

ものすごいインプットをした週末でした。私もアウトプットしていこう。そしてまた、ミュージカルを観に行きたいと思います^^

上杉惠理子


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