こんにちは。上杉恵理子です。
今日はこちらの本をご紹介させてください。
『本人と家族のための 自宅で最期を迎える準備のすべて』
大軒愛美著 自由国民社
Amazonページはこちら>> https://00m.in/1ibZW
著者の大軒愛美さんはとっても経験豊富で、現役バリバリの看護師さんです。
もともと日本では1950年代前半まで、自宅で亡くなる人は全体の8割だったそうです。それが2000年以降、病院で亡くなる人が8割と逆転。
大軒さんは看護師になって16年、病院で亡くなる方をたくさん見てきたそうです。
ですが、治療する場での病院死は必ずしも幸せとは限らない。
大軒さんはご自身の体験から、在宅診療からの在宅死を広く提案したいと出版を目指され、私もお世話になったネクスト著者養成スクールでお会いしました。
私はスクールの卒業生として、大軒さんの出版企画のオーディションを聴いて、これは絶対に本になって欲しい!読みたい!!と思ったんですね。
数年前にある方が90代半ばでご自宅で亡くなられたことがありました。
その日まで きものを着てお出かけしていたくらいお元気だった方。ピンピンコロリすぎて、警察が来て事件性の確認が行われたそうです。
明らかに寿命や老衰であっても準備や手続きによって、警察が来て捜査、検死から解剖されてしまうこともあると聞いてびっくりしたのでした。
また、私の父は約20年前、病院で亡くなっています。
心臓血管の病気で急に倒れ、緊急手術後、6ヶ月話ができない状態で入院を続け、亡くなりました。当時は急でしたし、父も52歳と若かったこともあり、私はあのまま死んじゃうとは本気で1ミリも思っていなかったんですね。
父が生きるための治療のことは家族と必死に考えていたけれど、父らしく旅立てるには?とは亡くなるまで思いもつかなかった。人間は必ず死ぬのにね。
そういうことがあったので、大軒さんの本が出るのがとてもとても楽しみでした!先月8月5日に発売、大軒さん、本当におめでとうございます!
本の内容はというと。
病院で、自宅で、それぞれ旅立たれた方の事例がたくさん書かれていて、ものすごくリアルです。一気に読んでしまいました。さすが看護師さん。
どんな&どうしたら在宅診療を受ければいいのかについてもとても丁寧に書いてあり、日本の在宅診療はこんなに充実しているのかと驚きました。なので、家族に医療や介護の専門家がいなくてもなんとかなりそうです。
経済的な費用もしっかり算出されていて、入院を続けるよりも、在宅医療の方が負担が少ないこともよくわかります。
人が亡くなる直前、どんな身体の変化があるのかも丁寧に書いてくれています。人が亡くなることが身近ではなくなっている今、とても勉強になります。
病院で最期まで治療を続ける生き方もある。
治療から緩和ケアに切り替えて、短くても自宅で過ごす生き方もある。
もちろん人が亡くなるときは、事故や突然の病気などいろいろなケースもあるのだけど。
知っておくだけで、人生の選択肢が増えるのは素晴らしいことだと思います。
高齢のご家族がいる方はぜひとも。家族のためにも、自分のためにも、読んでみることをおすすめしたいです。
人は誰でも必ず死ぬと決まっているのだから。
『本人と家族のための 自宅で最期を迎える準備のすべて』
大軒愛美著 自由国民社
Amazonページはこちら>> https://00m.in/1ibZW
上杉惠理子