徒然日記 〜日々出会う本や映画〜

本は汚していい/『「名著」の読み方』秋満吉彦著

こんにちは。上杉惠理子です。

子どもの頃から、本が好きで、本屋さんが大好きです、本屋さんに来るとたくさん素晴らしい本がある。素敵な本ばかりで、本屋さんに行くと、ついつい何か買っちゃうんですよねぇ〜

今日は本屋さんでたまたま見つけた一冊をご紹介します。

「100分de名著」のプロデューサーさんのご著書!

『「名著」の読み方』秋満吉彦著/Discover

これは!!買うしかない!!!

私、NHKの番組「100分de名著」が大好きなのです❤︎

「ひとりでは読めないよ〜」という世界の名著を、専門家の解説、朗読、アニメーションなどを駆使して25分✖️4回で伝えてくれる。

紫式部『源氏物語』、内村鑑三『代表的日本人』、石牟礼道子『苦海浄土』、マルクス『資本論』、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』、エンデ『モモ』…こんなに面白い本だったんだ!と思うことばかりで大好きな番組です^^ 

ファンが多い番組だそうで、10年続いていて、扱った作品は100以上!

この『「名著」の読み方』は、この「100分de名著」のプロデューサーさんによる読書術の本です。

プロデューサーのお仕事は、たくさんの名著の中から扱う本を選び、その本を解説できる専門家を選び、企画書を作ってNHK社内を通し、制作を依頼して最後チェックする…

専門家の方ももちろんすごいけれど…プロデューサーさん、すごくない!?

どれだけ読んでるの!?って思う。

そんなプロデューサーさんの読書術の本を、私の新刊『教養としての着物』のすぐ上に見つけまして…!これは買うしかない!!とすぐに手に取り、帰ってから早速読み始めました。

予想通りめちゃくちゃおもしろかった!!

多読とか、速読とか、ひとつでも実践しろとか、ビジネス書の読書術とは全然違って最高でした!^^

本に何をどのように書き込む?

幅広い分野の名著を読み込み、番組を作っているプロデューサー秋満さんは、実際にどのように本を読まれているのでしょうか??

ここでご紹介したいのが第二章

「本を汚す」という読み方

このブログをお読みのあなたは本を読むとき、書き込みをしますか??

秋満さんはめちゃくちゃ書くのだそうです。

線を引っ張り、ぐるっと囲み、キーワードを書き込み…それこそ「汚す」くらい書く。

書き込みすることに抵抗がある人も多いようで、

私の妻もそうで、私が書き込みをしているのを見るたびに「またそんなに本を汚して」とあきれ顔をしています

と書いていらっしゃいます^^ 

この「本を汚す」くらいに書き込むことは、とても効果的です。

特に名著のように難解な本ほど、わかったところと、全くわからないところをちゃんと分ける。

一筋縄ではいかない名著を読むコツは、自分の理解の解像度をあげていくこと。

なーるーほーどーーー!

なんとなく読んでてわからなくて、読むのやめちゃった経験…私もあるなぁ。。解像度が低かったなぁ〜〜と気づきました。

ちなみに、本に書き込むこと、嬉しい著者さんって多いのです。

私も著者の端くれとして、とてもよくわかります。

ときどき1冊目のマーケティングの本の読者さんが、がっつり書き込んであったり、読み込みすぎて厚さが増していたり、たくさん付箋を貼ってくれたり…となった本を見せてくださることがあります。

こんなに読んでもらえるなんて…と感動でうるうるします^^ 

あ!でも私の本は読みやすさ重視!マーケも着物も入門本として書いていて、そんな書き込まなくても全然読めるので、気軽にお手にとってみていただきたいと思っています。

でも気になるところがあったら、どんどん書き込んで、世界に一冊だけの本にしてもらえたら著者として本当に嬉しいです。

書店さんも出版社さんも本が売れなくなっていて大変な時代ですが、やっぱり本って素晴らしいと思う。

著者として、読者として、出版業界を応援したいなといつも思っています。

上杉惠理子


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