こんにちは。上杉惠理子です。
昨日(2022年3月4日)、ふらりと本屋さんに寄ったら、大好きな漫画の新刊が出ていましたー!!
『ふしぎの国のバード』9巻!
日本が開国して間もない、まだ江戸時代の風俗習慣が残る明治11年に日本を旅した冒険家 イザベラ・バードの旅行記の漫画版です。
横浜を出発し、日光、会津、新潟、秋田、青森、津軽海峡を渡り、アイヌの人々に会うべく蝦夷ヶ島=北海道を目指す旅。
もちろん車などはなく、徒歩か、馬(ときに牛)に乗るか、渡し船に乗るか…というハードな旅です。
日本の古くからの風俗習慣に驚いたり困惑したりしながらも、
リスペクトを持って受け止め、文明の深淵は何かと考える
バードさんの視点がとても素敵です。
私、江戸時代が大好きなのです。
古典落語も好きだし、「北斎」とか「ドラマ仁」とか江戸時代の映画とかも大好き。
ですが、江戸時代ものってほとんどが町の話なのです。
江戸の町のお話はとてもおもしろいのだけど、農村や地方の暮らしはあまり出てこない。
イザベラ・バードの旅は、日光や秋田はこんなに豊かだったのか!という地方都市の様子や、目を背けたくなるほど貧しい農村で生きる人々の様子も描かれます。
江戸の町以外での、江戸から続く暮らしがわかるのが『ふしぎの国のバード』の魅力だなぁと感じています。
祝❤︎ 新刊9巻発売!!
そして今回の9巻の最後に、ついに蝦夷ヶ島=北海道に上陸!!!
だけど着いた途端に事件が起こり…!!
あぁああああ、、、続きが気になる… ^^
好きすぎて、今回もぎっしり感想を書き込んだ読者はがきを書いてしまったわ^^
9巻で描かれていたお話の中からひとつご紹介すると…
バードさんたちが東北を北上していたとき水害と土砂崩れで集落が陸の孤島になり、足止めされるシーンがありました。
村全体で食糧が尽きかけ、道の復旧作業もままならず怪我人が続出する。
とても大変なそのとき。
8月の真夏なのに、村の大人も子供も、凧揚げをしたり、羽子板をしたり…新年を祝う遊びや料理を作るのです。
これは、
取越(とりこし)正月。
または流行(はやり)正月といい、
災害などの悲劇が終わるように、年の途中で正月を迎える、日本各地にあった風習なのだそうです。
苦しい年が開ければ良い年が来るはずだからと、苦しいときに誰からともなくお正月のように笑顔で過ごすというもの。
そんな風習があったんだなぁ〜おもしろいなぁ〜と思いながら、
本当に大変でこれからの暮らしもどうなるのか不安なときなのに、希望を持って笑顔で生きようとする昔の人たちの知恵に ぐっときました。
現代もいろいろあるけれど、自分の心持ちは自分次第、笑顔で過ごすことはできるものね。
先人たちに応援された気がしました。
佐々大河先生、続きも楽しみにしておりますー!!どうぞお身体大切に!北海道編がとっても楽しみーーー❤︎
上杉惠理子
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